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御製(天皇陛下のお歌) ふりつもる み雪にたへて いろか へぬ 松ぞををしき 人もかくあれ 解説:どれほど難題が待ち構えていよう とも、あのみ雪に耐えて色を変えない松のように、私たちの大切な国を もっと良い美しい国にしていく。

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近衛は憲法下の天皇規定を次のように述べている。

「日本の憲法と言うものは天皇親政の建前であって、英国の憲法とは根本において相違がある。
殊(こと)に統帥権の問題は、政府には全然発言権がなく、政府と統帥部との両方を抑えうるものは、陛下唯御一人である。然るに陛下が消極的であらせられることは平時には結構であるが、和戦いずれかと言うが如き国家生死の関頭に立った場合には障害が起こりうる場合なしとしない。
英国流に陛下がただ激励とか注意を与えられると言うだけでは、軍事と政治外交とが協力一致して進み得ないことを今度の日米交渉において特に痛感した。」(近衛公の手記)


この主張を読む限り、しごく理論的かつ理性的で疑問の余地があまりない。普通に読めば天皇の責任は決定的と思える。この論理に立脚すれば首相たる近衛の政府には「統帥の問題については全然発言権がなく」したがって「戦争については全く責任がない」ことになる。なるほど、「退位すべき」「自決が最善」とまで言えるはずである。

天皇は「和戦いずれか」という際に、開戦を回避する努力をしたと以前にオイラは説明したが、「ベトー(拒絶)」を控え、政府と議会を尊重するという方法は「消極的」と思われるのはしかたがないかも知れない。ところが「消極的」と思われたもう一つの理由を天皇は独白録にこう遺している。

「開戦の際、東条内閣の決定を私が裁可したのは、立憲政治下における立憲君主として已むを得ぬことである。もし己が好むところは裁可し、好まざるところは裁可しないとすれば、これは専制君主となんら異なるところはない。」

近衛の言う「天皇親政」を自ら否定しており、東条内閣の決定を天皇自身が裁可して「開戦に同意するしか方法がない」と言っているのだ。さらに続けて

「今、回顧すると最初の私の考えは正しかった。陸海軍の兵力が極度に弱った終戦のときにおいてすら無条件降伏に対し『クーデター』様のものが起こったくらいだから、もし開戦の閣議決定に対し、私が『ベトー』を行なったならば一体どうなったであろうか・・・国内は必ず大内乱になり、私の信頼する周囲のものは殺され、私の命も保証できない。それは良いとしても、結局凶暴な戦争が展開され、今次の戦争に数倍する悲惨事が行なわれ、果ては終戦も出来かねる始末となり、日本は滅びることになったと思う。」
天皇が恐れたのはもし自分が「ベトー」を行使したなら2・26事件のようなクーデターが起き、軍人達に受けの良い秩父宮辺りを皇位につけてやみくもに開戦に走ったのではないか、というものであった・・・実際に、近衛内閣では埒(ラチ)が開かぬ、と見た東条ら開戦派の軍人達は、近衛に代えて東久邇宮を首班指名しようとしたのである。
果たしてホントに「クーデター」が起きたかどうかはオイラには全く判らない。ただこれだけは言っておきたい。

天皇は「立憲君主」として「ベトー」を行使しなかっただけでなく、「ベトー」を行使した場合に予想された国内の混乱を恐れ、やむを得ず、政府の、そして議会のすなわち国民の総意であった開戦に同意したのである。

所詮言いっぱなしだから自分が何を書き込み何を問うたのかをもうすっかり忘れてしまっているだろうが、彼はこんな(↓)ことを言っていたんだ。

>>【3086】Re: 戦争責任の追及を継続しよう  あくまの査問官 08-9-4 10:27
>>ならば、「いくら天皇陛下の為としても、不法な事をした場合、天皇自身も罰を受けるのだ」との不文律を成立させるべきではないでしょうか?


よく読むと、これ(↑)は意味を成していない、日本語になっていないのだが・・・
好意を持って読み解こうとしても、「不文律を成立させる」???
不文律とは道徳、習慣のことだ。道徳を法律化するのか?

あらためてあくまの査問官氏に言おう。
ここにある思想は吐き気を催すほどの人民革命の腐臭だ。

歴史の真実を何も判っておらず、また知ろうともせず、うす汚れたイデオロギーに凝り固まり、しかも不道徳なる者が、最高の徳として存在する皇室に対して道徳的な罰を科す、これはもう笑い話としか言い様がない。

開戦直前に責任を放棄して東条に政権を譲ったとはいえ、そこに至るまでの間、軍部に対して肝心なところで政治的力を発揮出来ず、開戦の閣議決定へと事態を運んでいった政治責任者の近衛が「全ての責任は天皇にある」と非難しておきながら、GHQからの呼び出しに対してはもろくも自殺したことに、天皇にしてみれば「自分の一存で簡単に進退を決する近衛がうらやましい」と思う反面、「民族を戦争に引き込んだ政治に対する『責任』と言うものは、一人で自決すれば済むような軽いものではないぞ」と仰りたかったのではないだろうか。

「近衛は弱いね」とはまさにこのことを指しているものと確信する。
では、天皇がお持ちになられていた『政治に対する責任』とは一体なんだったのか。

(続く)

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